らっきょうのポテンシャル
商品開発のためにまず始めたことは、らっきょうの栽培でした。
よく知られているらっきょうの産地は鳥取県ですが、鹿児島県でも同じくらい栽培が盛んに行われています。
屋久島では自家用で栽培している人が多く、各家庭で親しまれてきた食材です。
豊かな風味としゃきしゃきした食感、深い旨味を持つらっきょうを作るにはどうすればいいか。
見た目にもきれいならっきょうを作るにはどんな工夫が必要か。
さば節と美味しく食べるためにどれくらいの大きさが良いのか。
長年作ってきた先輩方に助言をもらいながら数年間の研究を重ねて、ようやく品質のよいものが収穫できるようになりました。
さて、皆さんにとってらっきょうは身近な食材ですか?それともほとんど未知の野菜でしょうか。お住まいの地域にもよるかもしれませんね。
今では保存技術が進歩して、塩漬けや甘酢漬けも健康のために薄味にしたり、他の調味料を足したりと味のバリエーションをつけやすくなりました。
漬物以外では、天ぷらにするのも美味しいですし、軽く湯通しして花かつお、ポン酢をサッとかけて食感を楽しむのもいいでしょう。軽く塩をふるだけでも、深い味わいがあります。独特の風味はドレッシングの材料にもよく合いますよ。
私が美味しい塩のみで漬けたらっきょうとさば節の組み合わせにこだわっているのは、それがお互いの旨味を引き出し合うベストマッチだと考えているからです。
しかし、人の好みは千差万別、あなたなりのベストマッチを探すのも楽しそうです。